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ドラえもんをラノベ風文章にした結果

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:29:18.57 ID:PHr2E7nh0

毎日同じ事の繰り返し。
学校に遅刻し、テストでは0点。
友達はおらず好きな子とは話しすらできない。
こんな僕の趣味は授業中する空想。
この冴えない退屈な毎日をぶち壊す、刺激的な存在がある日僕の前に現れる。
そんな事、あるわけないと心のどこかで思いながら

でも。

結構本気で願ってたと思う。




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:31:28.07 ID:PHr2E7nh0

空想の中の僕はなんだって出来る。
不思議な事件が起こっても知恵と勇気で解決してしまえるのだ。

「よう、のび太。」
僕を現実に呼び戻したのは、クラスメイトの剛田。
体がでかくて喧嘩が強い。
何か気に喰わない事があるとすぐ暴力をふるう、正直かかわり合いたくないクラスメイトの筆頭だった。
「野球の人数が足りないんだ。お前も人数合わせでこい。」

家に帰ると鞄を放り出しベッドに倒れこんだ。
鬱だ。あと30分で空き地に行かないと行けない。
僕の運動神経は決して人並み外れて人並み以下ではないが、野球は苦手だった。
このままでは、また試合でへまをして剛田に殴られるだろう。
体の痛みくらい我慢できるが。
…空想してみる。
空想の中の僕ならホームランを打てるのに、現実の僕は百回バッターボックスに立ってもホームランなんか打てない。
空想の僕に現実の僕が勝てないのを思い知らされるのが嫌だった。




26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:03:27.06 ID:oGTv4JXJ0

>>3
のび太家にベッドは無いぞ
お布団だ




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:33:52.33 ID:PHr2E7nh0

時計を眺める。
後10分で家を出ないと間に合わないだろう。

このまま、世界が終わればいいのに。

その時だった。
僕の勉強机がひとりでに揺れだしたのだ。
やがて揺れは激しくなっていく。
そして、引き出しがガシャン、と音を立て開いた。
そして、そこから人が出てきたんだ。
信じられるかい?
でも、それは空想じゃなかったんだ。
僕の心臓は、凄い勢いで鼓動していた。




7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:35:31.36 ID:Gj2U/FTH0

のび太ってなんやかんやでジャイアン達が唯一友達で、仲良いからな。いじめ役だけど




9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:38:21.39 ID:EIu3B+sd0

私は慄然たる思いで机の引出しから突如現れたその異形の物体を凝視した。

それは大小の球体を組み合わせたとしか言い様の無い姿をしており、狂気じみた青色が純白の顔と腹部を縁取っていた。

這いずり回るような冒涜的な足音で私に近付くと、何とも名状し難き声で私と私の子孫のおぞましき未来を語るのであった。

また、それは時空を超越した底知れぬ漆黒の深淵に通じる袋状の器官を有しており、この世の物ならざる奇怪な装置を取り出しては、人々を混迷に陥れるのであった。





※野比のび太自叙伝より抜粋




10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:38:38.19 ID:PHr2E7nh0

机から出てきた人物は、青い服を着ていた。
髪も青い。一瞬、いつも教室から見上げる空を思い出した。
赤い首輪をしていた。
僕より少し年上に見えた。
「キミがのび太君?」
どうやら言葉を話せるらしい。都合のいいことに日本語だ。
人間なら言葉を話すのは当然だって?
その意見はもっともだ。
でも、机の引き出しから出てきた人物は、決定的に人間と違う箇所があったのだ。

彼女は猫耳だった。
ついでにすごい可愛かった。




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:39:59.56 ID:dbgHITIA0

>>10
素晴らしい




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:43:37.45 ID:PHr2E7nh0

かくして、僕は非日常の世界に足を踏み入れてしまった。
「き、き、君は?」
声が裏がえった。
「ドラ」
変わった名前だった。
「のび太君、早くしないと野球に遅れちゃうよ」
彼女は腕にはめた時計を見ながらそう言った。
「な、なんでしっ」
「私が未来から来たアンドロイドだってのは言えないの、ごめんね。」
僕の台詞を遮り彼女がしゃべる。可愛く舌を出す仕草が可愛い。
どうやら未来から来たアンドロイドらしい。
「本来の歴史では、アナタは野球の試合で全打席三振。」
彼女はエプロンについたポケットからメモを取り出し、それを見ながら話す。
「剛田君に殴られ、タンコブ複数の負傷を負う、か。
今日君が出会う不幸の一つ目だね」




14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:48:11.37 ID:PHr2E7nh0

「な、何を言って…」
「取りあえず、野球からなんとかしよ。大丈夫、私にまかせて」
彼女はまたエプロンのポケットに手をつっこむ。
ちなみに彼女はメイド服だった。
「たっけこぷたー!」
彼女はポケットからタケトンボを二つ取り出した。
「ぶー、これはタケトンボじゃありません。
二十二世紀の不思議道具、タケコプターでーす。これは反重力エンジンを利用して…」
自信満々に説明してくれるがさっぱりわからない。
「と、まあそんなことは置いといて、頭に付けて」
言われるまま頭にタケコプターとやらを付ける。




16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:49:41.78 ID:ipIqUPco0

ただしCV大山のぶ代




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:51:20.09 ID:+uAREQDa0

ドラえもん可愛いじゃねえか




18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:52:38.70 ID:PHr2E7nh0

「う、うわあああ?!」
信じられない。
僕は部屋の中で浮いていた。
「うふ、すごいでしょ、タケコプター。」
彼女は僕の部屋の窓を開けると、自分の頭にもタケコプターを付け、窓の外に飛び出した。
僕の手を引いて。
空想の中でなら何度も飛んだことがある。
だけど、今は空想じゃなく現実だった。

今まで飛んだ中で最高だった。

「空き地が見えてきたよ、空き地にいきなり降りたら目立つからそこの茂みにおりよう」
彼女に手を引かれ僕は茂みに降り立った。
「す、凄い…
君は本当に未来から来たの?」
「えええ、な、何で知ってるの?!」
驚いていた。僕も驚いた。
こいつはバカだ。




21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:54:16.18 ID:46nSuewUi

ドラミかよ




22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:55:16.54 ID:PHr2E7nh0

「えっと、私が未来から来たのは内緒にしてくださいね」
オロオロしながら僕に懇願する。
「と、取りあえず未来の力でサポートするので野球頑張って下さい」
どうするつもりか知らないが秘密道具の力でヒットでも打たせてくれるのだろう。
茂みから抜け出し、既に集まっているメンバーに声をかける。
「おし、よく来たな。いいか、のび太。お前にヒットは期待してないが邪魔だけはするなよ。」
なんだ、ヒット期待されてないなら三振してもいいんじゃないのか。
あの未来人め、嘘ついたのか。
でも、三振はいやだ。
ドラと名乗った未来人の力を借りたら、きっと空想の中の僕のように活躍できるはずだ。
よし、見てろよ剛田。




24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 07:59:11.67 ID:PHr2E7nh0

だが。
僕のバットは火を噴く事もなく、空を切るばかり。
守備でもエラーばっかりだった。
期待してないと言っていた剛田の顔はどんどん不機嫌になっていった。
ちら、と茂みを見るが、なにやら機械をいじっている様子。
結局機械の効果は現れず、いよいよ最終回。うちのチームは一点差で負けていた。
ツーアウト、ランナー一塁。
ホームランでも出れば、サヨナラ勝ち。
そして、狙ったかの用に僕の打順だった。
バッターボックスに入る僕の耳に、剛田の怒声が飛び込む。
一球目。
空振り。
二球目。
空振り。
おいおい。秘密道具とやらはどうなったんだ。
結局、僕は駄目なのか。
あいつの予言通り、僕の頭にはこぶが出来そうだった。

「できた!」

その時、ドラの声が聞こえた。




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:01:47.88 ID:PHr2E7nh0

やっと出来たのか。
ドラは誇らしげになにか叫んでいる。
恐らく秘密道具の名前なんだろう。
「のび太、それを空振りしたらどうなるかわかってるだろうな!」
剛田が叫ぶ。
そしてピッチャーが投げる三球目。

僕のバットは見事に空をきった。

おいおい、秘密道具はどうなってるんだ?
結局三振かよ。
結局僕は駄目な奴なのか。




27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:05:42.85 ID:PHr2E7nh0

「のび太、それを空振りしたらどうなるかわかってるだろうな!」
落ち込む僕の耳に、剛田の声が聞こえた。
何いってるんだ、僕は三振しただろ?
相手のピッチャーも呆れて…

ない。四球目の投球の構えに入っていた。
そしてキャッチャーミットに収まる。
ストライクだ。
どうやら僕と剛田がストライクの数を一つ数え間違えてたらしい。
惜しかったな、振っとけばよかった。
「のび太、それを空振りしたらどうなるかわかってるだろうな!」
また剛田の声。
そして五球目のモーションに入るピッチャー。
どうなってるんだ?
取りあえず振る。
空振り。
「のび太、それを空振りしたらどうなるかわかってるだろうな!」
また剛田の声。




28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:10:21.52 ID:PHr2E7nh0

異常な事態が起こっていた。
これがドラの秘密道具の力か?
三球目を何度も繰り返してるのか。
ドラの方を向く。
可愛くウインクして、ピースしていた。
打つまでやれって事なのか。

「のび太、それを空振りしたらどうなるかわかってるだろうな!」
何度目になるかわからない剛田の怒声が聞こえた。
肉体の方はちっとも疲れない。が、精神的な疲れはどんどん貯まってきた。
とにかく、ヒットを打たなきゃ
そして、それから数十回後、やっとカキーンと乾いた音が響いた。




29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:11:08.73 ID:KLk8m4nV0

面白いよ




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:14:51.26 ID:PHr2E7nh0

バットを離れた白球はピッチャーの横を抜け、外野に飛んでいった。
思えば生まれて初めてのヒットだな。
秘密道具でズルをして簡単に打っていたらこの感動は得られなかっただろう。
疲れたけどね。
ありがとう、ドラ。
一塁のベースに向かって走ろうとした時。
「のび太、それを空振りしたらどうなるかわかってるだろうな!」
何度も聞いた剛田の怒声が耳に入った。
ま、まさか?
そのまさかだった。




32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:20:38.88 ID:PHr2E7nh0

ヒットを打たれたピッチャーは何も臆することなく、投球モーションに入った。
パニックになりながらも、バットを振る。
再びヒット。だが

「のび太、それを空振りしたらどうなるかわかってるだろうな!」
繰り返される。
どうなってるんだ?
ドラの方を見る。
何を驚いてるの?と言う感じでこちらを見て、首を傾げる。
「のび太君、ホームラン打てるまでがーんばれ」
と、応援してくれた。
ありがとう。
そしてふざけるな。
結局ホームランを打ったのはそれから156413回後だった。




33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:22:11.78 ID:PHr2E7nh0

「の、のび太が、奇跡を起こした!」
剛田が久しぶりに違う台詞をしゃべった。
どうやらループが終わったらしい。
バカ力で抱きついてくる。
「やればできる奴だったんだな。のび太!」
不覚にも、目から汗がでた。
ドラの方を向く。
同じく目から汗を流していた。
未来のアンドロイドはよく出来ているな。




34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:27:47.73 ID:PHr2E7nh0

剛田達から離れ、ドラの元に行くと、まだ泣いていた。
正直、言いたいことは山盛りあったが、僕の口からでたのはありがとう、だった。
「おめでとう、のび太君。」
涙を吹きながらやっと声をだす。
「まずは一つめの不幸を突破できたね」

「次の不幸もなんとしてもクリアしましょうね!」
可愛く気合いをいれている。
「次のは今より少し大変だと思いますけど、私がついてます!」
今より?
「ちなみに本来の歴史では頭部に負傷して、それがきっかけでただでさえよくない頭がさらに悪くなってしまいます。」
…………
「さあ、頑張っていこー!」
おー

こうして、僕とドラの長い、不思議な一日はさらに続くようだった。




35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:30:12.13 ID:Pou/n9J30

乙!おもしろっかった




36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:30:49.58 ID:PHr2E7nh0

少し大変な不幸かが僕の身に降り注ぐらしい。
ただでさえ良くない頭が更に悪くなる、と予言されたんだ。
普通なら、そんな事言われてはい、そうですか、なんて信じないだろう。
でも、僕はそれを信じる気になっていた。

…何故なら、それを予言したのは未来から来た猫耳でメイドでアンドロイドなのだから。




39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:34:47.77 ID:PHr2E7nh0

ちなみにその猫耳メイドアンドロイドは僕と肩を並べて歩いている。
行きに使ったタケコプターで帰ればいいのに、ドラは凄い勢いで反対した。
「もし今タケコプターを使ったら、頭部負傷どころじゃすまないよ!」
らしい。
「本来の歴史では、あなたは今から五分後に走ってきた車を避けようとした際に電信柱に頭をぶつけるの。」
「なら、そこを避けて帰れば問題解決だろ。」
我ながらもっともな意見だ。
「さっきあなたに降り注ぐはずだった不幸、剛田君のげんこつは、あなたの行動、つまり三振の結果でした。」
顔を近づけてくる。
「でも、これから起こるのは違います。21世紀の言葉では説明出来ないんだけど、簡単に言えば五分後ののび太君は運勢最悪!」




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:36:05.44 ID:PzTQ2cf30

ラノベにすると男から女になるのか




42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:36:39.87 ID:uQDzeryW0

ラノベってこんな文章なのか




43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:38:27.20 ID:dTEogqSw0

こんな感じなのかno title




44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:40:03.64 ID:PHr2E7nh0

「あなたの運が悪すぎて引き寄せてしまう不幸なの。
すでに歴史は変わってるし、不幸は違う形でやってくるかもしれません。
こんな不安定な状態でタケコプターなんか使ったら…」
…嫌な想像しちゃったな。
「じゃあ、どうすればいいんだよ」
「実際に不幸に遭遇しちゃいましょう。
出来るだけ安全なルートをとって不幸が大規模にならないようにすればいいよ、多分。」
多分?!
「だ、大丈夫だよ、いざ不幸が起こったら私がサポートするから。
五分後の私は運勢最高なんだから」




45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:47:30.98 ID:PHr2E7nh0

そうこうしてると後三分か…
ドラの道具の凄さは認めるけど、やっぱ不安だな。
なあ、ドラ、と横を見ると、姿がない。
ど、どこいった猫耳メイド!
ドラは直ぐに見つかった。
和菓子屋のガラスケースを覗き込む猫耳メイドなんて凄く目立つだろ?
「わー、これが21世紀のお菓子かー」
そうしてると僕より年下に見えるな。
「すいません、どらやき二つ。」
ここのどらやき旨いし、買い食いもたまにはいいだろ。
店をでて袋から一つを取り出してかぶりつく。
「ほら、喰うか?」
残りの一つをドラに渡してやる。
「わあ、ありがとう、のび太君!」
一個80円のどらやきでそんなに喜んでもらえるとなんか悪いな。
「お、美味しーい!
こ、こんな美味しい食べ物初めてだよ。
えへ、今日の幸運使いきっちゃったかも」
大袈裟な奴だな、それくらいで。
って待てよ?
「「あー!!」」
二人の声が重なった。




46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:52:17.58 ID:PHr2E7nh0

時計を見る。
あと30秒。
時計の針は無常だった。
「と、とにかく安全な所へ!」
ドラがどら焼きをくわえたまま僕を引っ張って走る。
あと五秒。
なにが来る?
バイクか?トラックか?それとも飛行機か?
まだいずれも姿は見えない。
「あ、野比君」
その時、僕の目に飛び込んできたのは…
「み、源さん!?」
クラスメイトの美少女、源静だった。




47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:59:48.80 ID:PHr2E7nh0

まあ、話せば長くなるから割愛するが、僕は彼女が好きだ。
四月に同じクラスになってからずっと憧れていた。
残念な事に、まともな会話は一度たりとも成立していない。
今、この時までは、ね。

「野比君、こんにちは。」
僕も立ち止まり挨拶を返す。
思えば学校の外で挨拶を交わしたのは初めてだ。
「そちらの人は?」
「あ、えっとドラは、その…」
何て答えようと、焦っているとドラが叫ぶ。
「時間ピッタリ!な、なにか起こるよ!」
そ、そうだった!
こんな事してる場合じゃないんだった!
一緒にいたら、源さんを巻き込んでしまうかも知れないってのに、僕は馬鹿だ!
が。
何も起こらなかった。
どうなってんだ?
チラッとドラの方を見るが、どうやら原因はわかってなさそうだった。
源さんはくす、と笑い
「デートのお邪魔したら悪いから、もう行くね。」
と言った。
デート?ち、違う!
だが、僕の弁解の言葉は声にならなかった。
源さんの目線は僕の手に注がれていた。
とある猫耳メイドの手と繋がっていた。




48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:04:14.54 ID:PHr2E7nh0

すっかり日も暮れた空の下。
源さんに負けず劣らずの美少女と手を繋いだまま、僕は最高に不幸な気分を味わっていた。
去って行く源さんの背中を見送る。
ドラは繋いだま手を離し、エプロンにからメモや携帯電話のような機械を取り出した。
「時間は確かに合ってるし、のび太君を包んでいた不幸は消える…。
でも、何故?」
説明する気も起きなかった。
その時、ドラの手にした機械がアラーム音を発した。
「運勢チェッカーが近いうちに起こる凄い不幸を検知してる!
さっきの比じゃない、凄いレベル!」
まだこれ以上の不幸が降り注ぐのか。勘弁してくれ。
「違う、のび太君でも私でもないよ」
じゃあ誰なんだ。
「さっきの女の子!」




49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:08:42.41 ID:1SAcJpn+O

でものぶよボイスなんだろ?




50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:09:20.41 ID:PHr2E7nh0

源さんが?!
すでに遠くなっていた源さんのもとに向かって僕は駆けだしていた。
ドラは不幸は必ず起こると言った。
でも、不幸を大きくしない用サポートすると言っていた。
現にそのお陰でいま僕は怪我一つしてないじゃないか。
本来なら人並みと比べてあまりいい方じゃない僕の成績がさらに悪くなるような頭の怪我を負うはずだったのに。
…そりゃ、源さんに誤解されたのは若干不幸だが。
「細かい時間はわからない、未来で調べたのはあなたのデータだけだから!
けど、不幸発生、近いよ!」
ドラが追いついてきた。




51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:23:19.37 ID:PHr2E7nh0

源さんまで数メートル。
丁度青信号で横断歩道を渡ろうとしているようだった。
そして信号無視して車が突っ込んで来ていた。
くそ、出来過ぎだ。
数秒後の凄惨な現場を想像してしまった。
「危ない!」
「え?」
僕は彼女の服を掴むと思いっきり歩道に向けて引っ張った。
間一髪、彼女の鼻先をかすめ車は走り去っていった。
尻餅はつかせてしまったが無事で良かった。
恥ずかしいのであまり細かくは話さないが、その後源さんは頬を赤くそめつつ、僕にプレゼントをしてくれた。
ほっぺに、気持ちのこもったアレを。




52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:27:07.37 ID:PHr2E7nh0

そして、帰宅。
両親に見つからないようドラを釣れて部屋に入る。
ドラは甲斐甲斐しく僕の手当てをしてくれている。
「本当、無事でよかったぁ」
まったくだ。結局外傷はこのほっぺ位だし。
「で、ですね。
でも、のび太君がせっかく助けてくれたのにあればひどいかな…」
強力な右フックだったな。
源さんの新たな一面を知ったよ。
彼女のスカートを引っ張ったばっかりに、スカートを脱がしてしまう結果になったんだから仕方ないさ。
「そ、そんなに落ち込まないで、あなたは私がサポートするから、ね。
あ、所で私はどこで寝ればいいかな。
あ、ここが落ち着くかも。」
そこは押し入れだぞ。
てか住み着く気か。
両親になんて説明すればいいのやら。当分隠し通すか
などと考えていたら、親がご飯だと呼んでいる。
「はーい」
こ、こら、お前が返事するな!
…早速説明しなくては駄目になったようだ。

ドラがなんで未来から僕を助けるために来たのか、まだ聞いてないし、問題は山積みだった。
だけど、空想よりもずっと楽しい毎日が始まる予感もしていた。




54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:32:48.03 ID:PHr2E7nh0

ジリリリリと目覚ましの音が鳴り響く。
もう少しだけ…
この朝のまどろみは僕の好きな時間だ。
だけど。
「な、ななな!なんだぁ!火事かぁ!」
押し入れが勢いよく開くと中から少女が飛び出して来た。
青い髪に猫耳。そしてメイド服。
昨日からうちに居候する事になったドラだった。
結局押し入れで寝たのか。
「うん、寝心地よかったですよぉ」
目覚ましを止める。
すっかり目が醒めてしまった。
「21世紀の目覚まし時計だったんだね、びっくりしたぁ」
未来の目覚まし時計はどんなのなんだ。
「のび太、ドラちゃん、ご飯よー」
下からママの声がする。
それにしてもよくこの非常識な来訪者を認めたもんだ
…なんか変な道具つかったのか?
「使ってないよ、さあ、ご飯食べにいこー」




55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:35:54.73 ID:PHr2E7nh0

朝食を終え、学校へ行く準備をすませる。
いつもは遅刻ギリギリなのに今日は余裕あるな。
「じゃあ学校行ってくる、ドラは大人しくしてろよ。」
「えー?ついて行っちゃだめなの?」
当たり前だろ。
なおもついてこようとするドラを振り払い、僕は学校に向かった。

「や、やあ、源さん、おはよう。」
校門前で源さんを見つけ挨拶をしてみる。
だが、僕の方を軽く振り返ると、そのまま前を向いてすたすたと立ち去ってしまった。
…まだ怒っているようだ。




56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:41:44.84 ID:PHr2E7nh0

とぼとぼと教室に入り席に着くと、こんな時に聞きたくない声が聞こえてきた。
「浮かない顔してるな、野比」
こいつは剛田と同じくらいろくでもないやっかいな人間だ。
骨川。
キザで嫌みな性格。
そして金持ち。
「週末僕は別荘に行くんだ。
お前は週末の予定なにかあるのか?」
また自慢か。こいつはいつもこれだ。
どうせ僕は予定なんかないさ。
「へえ、いいな、骨川。」
今日は厄日か。
朝から骨川に続いて剛田まで。
「やあ剛田君、君も行くかい?」
「お、いっていいのか?」
「もちろん。他に行きたい人はいるかな?」
と、こっちをみる骨川。
僕は行く気ないから勝手に行け、そう言おうとした時。
「あ、源さん、よかったら一緒にどう?」




58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:48:00.56 ID:PHr2E7nh0

な、なにぃ!
よりによって源さんを誘うのか!
「え、骨川くんの別荘?」
「うん、僕一人で行くのは寂しいからね、剛田君もさそってたとこ。」
「おう、源も行こうぜ。」
くそ、剛田まで、一緒になって誘うな!
「でも、お邪魔じゃないかしら」
源さんをお邪魔と思う男は居ないに決まってます。
でも、男の中に女の子が一人なんて!
「せっかくだけど、女の子一人じゃちょっと…」
そうそう、それでいい。
「そうか、残念だな。」
ざまあみろ、骨川。
僕が胸をなでおろしたその時。
「のーびー太ーくーん」
ここで聞こえるはずのない声が聞こえてきた。




59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:51:39.81 ID:PHr2E7nh0

お、お前来るなって言っただろ!
「あ、いたいたのび太君。はい、ノート机の上に置きっぱなしだったよ。」
あ、ああ、ありがとう。
ってなんできてんだよ!
剛田と骨川は目を丸くしている。そりゃそうだ、
学校にはおよそ似つかわしくない青い髪、青いメイド服、赤い首輪に金の鈴。
ついでにかなりの美少女。
「あ、野比君の彼女さん。」
源さんの一言で二人はさらに固まった。




60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 09:57:00.66 ID:PHr2E7nh0

「「か、彼女!?」」
二人がハモる。
違うって!
ドラ、なんか言ってくれ!
「そんな、彼女だなんて、一つ屋根の下で一緒に住んでるだけだよ」
そうそう。
って照れながらなにいってんだ!
…ああ、目の前が真っ暗になるってこんな感じなんだな。

「なるほど、親戚のお姉さんなんだ。」
「のび太に彼女が出来るなんておかしいと思ったんだ」
今は放課後。
ドラを追い返し、三人を納得させるのには半日を要した。
はたして話は変な方向に進んでいた。
「ドラさんも誘ったら源さんも来て平気なんじゃない?」




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/11/22(金) 08:33:30.51 ID:ZE6C+F3w0

書籍化しろよ売れるぞこれ








途中で途切れてしまって申し訳ない(;´・ω・)




ラノベのなかの現代日本 ポップ/ぼっち/ノスタルジア (講談社現代新書)



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